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第13回全国獅子舞フェスティバル・第3回南信州獅子舞フェスティバル 見学メモ

2010年10月30日~31日、飯田市で開催された「第13回全国獅子舞フェスティバル・第3回南信州獅子舞フェスティバル」を見学しに行きました。

2010年といえば私がまだ駆け出しの獅子舞ハンターだった頃。「全国獅子舞フェスティバル」の名前は以前から知っていた一方で、開催地が遠方でなかなか行けないな…と思っていたタイミングでした。飯田市なら東京から高速バスでなんとか行ける!これは行くしか!

ということで、今さらながら見学メモです。画像は粗いですし、あれから約10年経っているので現在の「南信州獅子舞フェスティバル」と異なる点もあるかと思いますが、もし何かの参考になれば。

第13回 全国獅子舞フェスティバル・飯田市
(同時開催) 第3回 南信州獅子舞フェスティバル


日程: 平成22年10月30日(土)・31日(日)
   30日 … 獅子舞に関するシンポジウムほか
   31日 … 屋台獅子ほか競演
場所: 飯田市中心市街地

今回の日程は2日間。日曜日の朝イチから見学したかったので、前日入りしてついでにシンポジウムも見学することにしました。
新宿の高速バスターミナルにちゃんとチラシがありましたよ。 新宿のバスターミナルに置いてあった全国獅子舞フェスティバルのチラシ

シンポジウムは飯田市公民館にて開催。 飯田市公民館

創作獅子舞の発表のほか、今回のフェスティバルの参加団体による舞の披露があったと記憶しています。
(次の日のインパクトの方が強すぎてあまり覚えていません…)

続いて飯田市美術博物館の方による基調講演。この地域の民俗芸能を研究されているそう。
前知識がないのでちんぷんかんぷんでしたが、この地域の人々はお芝居(人形芝居や歌舞伎など)が好きなんだなあという印象を持ちました。 基調講演の様子

夕方は時間が余ったので飯田線に乗って天竜峡にも行ってみましたが、連日の雨で川はとても濁ってました。
残念。 天竜峡駅


さて翌日。朝一番でホテルを飛び出しましたが微妙な天気です。 フェスティバル開始前の様子

ここからは種類毎に見学した獅子舞を紹介。

まずは屋台獅子。その名の通り、大きな屋台に幌をかぶせて、獅子頭を付けたものです。
ちなみに後で知ったのですが、竹かごを編んで作ったものは「籠獅子」と呼ばれることもあるそう。

こちらは上黒田獅子舞保存会さん。おお、屋台も頭もでかいぞ!
屋台獅子なのに鈴を持って神楽のように舞うのはちょっと珍しいかも。 上黒田獅子舞保存会さん(1) 上黒田獅子舞保存会さん(2)

代田獅子囃子保存会さん。こちらもでかい。青い幌は色が鮮やかできれいですね。
お付きの人がなぜ座布団を持っているのか?は後で出てきます。 代田獅子囃子保存会さん

名古熊獅子舞保存会さん。こちらも青い幌。
屋台の上部後方に花が乗っていますが、これは尻尾に見立てた花飾りなんだそうです。(後で知ったので当時は全く気にしてなかった。) 名古熊獅子舞保存会さん

こちらは夕方に見た切石獅子舞保存会さんと、河野大宮神社獅子お囃子保存会さん。
幌の水玉模様が可愛らしい。 切石獅子舞保存会さん 河野大宮神社獅子お囃子保存会さん

中平獅子舞保存会さん。
どの屋台獅子も動かすのに多くの人数が必要そうです。その意味では、参加者の一致団結が重要なのかも、と思いました。 中平獅子舞保存会さん

少し変わったところといえば、新田虎舞保存会さん。
獅子のかわりに虎、というケースはたまにありますが、さらに屋台獅子というのは珍しいと思う。
2人の白狐が不思議な踊りを踊ります。肝心の虎舞はバッテリー切れでいい写真が撮れなかった(汗)

新田虎舞保存会さん(3)

移動中をちらっと見ただけですが、東野大獅子保存会さん。
これも後から知ったのですが、この「東野大獅子」は7年に1度しか登場しないレアなものらしいです!ちゃんと見ておけば良かった…。
獅子を導くのは「宇天王」という王様。
なお、獅子のお供も天狗だったり鬼だったりおかめだったりとバリエーションがあるので、そのような違いを見て回るのも楽しいかも知れません。
東野大獅子保存会さん

どうでもいいですが、休憩中は獅子頭を座布団の上に置いていることが多かったです。
なんだかかわいい。 休憩中の獅子(1) 休憩中の獅子(2)



続いては屋台獅子以外の獅子舞の紹介。
上中村獅子舞保存会さん。神楽獅子です。写真ではわかりづらいですが、獅子が内股なのがポイント。 上中村獅子舞保存会さん(1) 上中村獅子舞保存会さん(2)

木賊獅子保存会さん。こちらも神楽獅子。
向かって左の獅子は子供だったのかな?右側の方がサポートしながら、一生懸命舞ってました。 木賊獅子保存会さん(1) 木賊獅子保存会さん(2)

別の会場では「葛の葉」の段物を演じてました。葛の葉狐が我が子を寝かしつけ、障子に「恋しくば…」と書いて去る、あれです。
獅子頭をかぶってお芝居をするのはお隣り岐阜県などでも見られますが、全国的には珍しいと思う。
(ちなみに実際には書く真似でしたが、まあ細かいことは気にしない) 木賊獅子保存会さんによる葛の葉(1) 木賊獅子保存会さんによる葛の葉(2)

鹿塩獅子舞保存会さん。屋台獅子ではないですが中にたくさんの人数が入って舞います。
このぐっと低く構える動きがいい。 鹿塩獅子舞保存会さん(1) 鹿塩獅子舞保存会さん(2)

竹佐獅子保存会さん。残念ながら途中で雨が降り出してしまいましたが大丈夫だったのだろうか。
別の会場では先導役(?)の天狗も少し見られました。 竹佐獅子保存会さん(1) 竹佐獅子保存会さん(2)

上横川神社神楽保存会さん。雨が降る中、頭上にビニールシートを広げて張って演舞されてました。すごいな。
それはそうと、この地域の神楽獅子はみな女形なのでしょうか。 上横川神社神楽保存会さん(1) 上横川神社神楽保存会さん(2)



そして、今回は「全国獅子舞フェスティバル」ということで県外の獅子舞も参加していました。

岩手県の行山流都鳥鹿踊さん。
飯田市の方が岩手県の郷土芸能を見る機会がどのぐらいあるのかわかりませんが、非常に人気でした。
演舞後の写真撮影会も盛況。 行山流都鳥鹿踊さん(1) 行山流都鳥鹿踊さん(2)

飯田市公民館前には特設ステージが設けられており、しばらくの間見学。
(恐らく全国獅子舞フェスティバル用で、普段の南信州獅子舞フェスティバルではないかも知れません。) 飯田市公民館前の特設ステージ

見覚えがあるなと思ったら、東京都の目黒流貫井囃子保存会さん。
獅子が出てきた際に、周りにいたご婦人達が「ちいさーい!」と口々に言っていたのを私は忘れません(笑) そりゃ、屋台獅子が大きすぎるだけですって。
白狐と赤狐はいつもの通り客席乱入型。いつでもどこでも安定したパフォーマンスは流石です。 目黒流貫井囃子保存会さん(1) 目黒流貫井囃子保存会さん(2)

三重県より伊勢大神楽。
関東では伊勢大神楽を見る機会がなかなかないので非常に貴重な機会でした。 伊勢大神楽

特に最後の「花魁道中」は、あれから10年経っても今でも見る機会がありません…。生で見られて良かった。 伊勢大神楽の花魁道中(1) 伊勢大神楽の花魁道中(2) 伊勢大神楽の花魁道中(3)

他に岐阜県の数河獅子、鳥取県の麒麟獅子舞なども見られましたが、デジカメのバッテリーの都合で写真はないです。

ということで、図書館の本の中でしか見たことがなかったあの獅子舞やこの獅子舞が目の前に!と興奮しっぱなしだった1日でした。
その後の私の獅子舞人生に少なからぬ影響を与えたと言ってもいいかも知れません。
デジカメのバッテリーが途中で空になり、最後の方はまともに写真を撮れなかったのが悔やまれます。(予備バッテリーと携帯充電器を持って行ったがそれでも間に合わなかった…。)

また見に行きたいです。今度はもう少し落ち着いてじっくり見たいなあ。



南信州獅子舞フェスティバルの補足情報

アクセス

JR飯田駅すぐ。飯田市公民館まで歩いても10分ぐらい。
遠方からは鉄道ではなく高速バスの方が便利かも知れません。新宿~飯田駅前が4時間半弱です。
駐車場事情はちょっとわかりませんが、公式チラシに自家用車利用の場合のアクセスが書かれているので恐らく大丈夫だと思います。

食事

会場中央の「りんご並木」に屋台が数多く出ていたので、食事には困りませんでした。
街中なのでそれほど心配はいらないでしょう。(但し地図を見る限り、付近にコンビニはないかも?)

【2020/4/13追記】ここ最近は「りんご並木天国」という名称で、フリーマーケットや縁日が開催されているようです。私の訪れた時と状況は異なるかも知れません。

その他注意事項

やはり 天気 でしょうか。屋外なので雨が降ってしまうと厳しいです。
遠方からの見学の場合は事前に天気をチェックするのがよいかと思います。10月はそこそこ雨が降りますので、日頃の行いが試される催しといっても良いでしょう。


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初版公開日: 2020年4月12日
最終更新日: 2020年4月13日

見学メモ内のテキストと写真は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 4.0 国際 ライセンス の下に提供されています。
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